肺炎ってどのような病気? そう聞かれてちゃんと答えられますか? 答えられる人の方が少ないと思います。X線検査で肺に陰が映る…その程度の知識の人が大半なのではないでしょうか。実際、自分が肺炎になっても、よく分かっていない人の方が多いかもしれませんね。ここで肺炎の基礎知識を身につけていきましょう。
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風邪は、鼻や喉、気管支が侵されて鼻水が出たり咳が出たりします。一方肺炎の場合、読んで字のごとく、肺が侵される病気です。風邪はウイルスが原因で起こるのに対し、肺炎の場合は、風邪のウイルスをはじめ、細菌、誤嚥などの様々な原因で起こってしまいます。
しかし、私たち素人が、風邪なのか肺炎なのかの判断をつけることは困難です。風邪の原因になるウイルスが体内で生存するのはせいぜい3日前後。仮に高熱が出たり咳、鼻水が出ても、一番ひどいピーク時は3日前後ではありませんか? インフルエンザウイルスでも5日前後です。このことから、3〜5日たっても咳がひどく、熱も下がらないのであれば肺炎を疑いましょう。
肺炎の症状は、初期であれば風邪と見分けがつかないかもしれません。以下の症状があって、徐々に強く出てくるようであれば、肺炎の疑いがありますので病院でX線検査を受ける必要があります。
1:高熱(38度以上)が続く。
2:咳が激しかったり、タンが膿状になって止まらない。
3:タンが透明ではなく、黄色や緑色になってきた。
4:すぐ息が切れる・息苦しくて睡眠を妨げられる。
5:呼吸や脈拍が増加する。
6:咳き込むと胸に痛みを感じる。
これらの他に、変な汗をかくようになったり、顔色が悪い、食欲不振などが挙げられます。こういった症状があるからといって、必ずしも肺炎とは限りません。気管支炎の場合もあります。あくまでも、症状がおさまらず、治るどころか強くなってきているということを目安にしましょう。
肺炎の原因については様々なものがあります。【肺炎の原因】のページで詳しく触れますので、ここでは紹介程度になりますが、風邪のウイルスが肺を侵して肺炎になるものから、細菌性のもの、老人に多い誤嚥性のものなどがあります。
肺炎の治療法は、その原因となるものによって異なります。症状が軽い場合は自宅で安静にして、薬と保温で、1週間前後で治ります。使われる薬は、抗菌薬、咳止め、解熱剤、去痰剤などが使われます。肺炎となった原因を特定すれば、それに合った薬を使うことができますが、特定するまでには時間がかかりますので、通常は2種類の抗菌薬を用いて治療にあたります。
こうすることにより、原因が分かる前でも全ての菌に適応できるのです。肺炎の症状が重い場合は入院治療が必要になります。この場合は2〜3週間の入院になるでしょう。抗生物質を点滴しながら、酵素吸入も行われます。胸水がたまったり酸素濃度が下がっている場合、それに応じた治療も行われます。
検査
肺炎の検査といえば、すぐ胸部X線検査が頭に浮かびますが、その他にはどんな検査が行われるのでしょうか。
1:胸部X線検査
2:採血によるCRP、白血球、赤沈検査
3:血液・細菌培養検査
4:血中ガス分析
5:脈拍・呼吸数・酸素濃度観察
これらの検査を聴診器で肺の音を聞くと共に行います。
自分でできる簡単な予防策として、歯磨きがあります。できれば舌も磨きましょう。肺炎の原因となる細菌は、常に口の中にいるものもあります。歯と歯茎を磨くことで、肺炎を予防することができるのです。風邪やインフルエンザから肺炎に移行する場合もありますので、風邪にかからないよう健康管理をしっかりとする、インフルエンザ予防接種をするなどしましょう。
肺炎球菌ワクチンを接種して、肺炎を予防することもできますが、全ての肺炎に対応しているわけではありませんので、ワクチンを打ったからといって必ずしも肺炎にかからないわけではありません。
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